赤倉温泉に貸し切りサウナ整備へ 5月完成目標、CFで費用募る

 最上町の旅館や建設会社など3社が連携し、赤倉温泉に貸し切りサウナ施設の整備を目指す「湯の原『サウナリトリート』プロジェクト」に取り組んでいる。施設は町内企業が開発し内装に地元産スギ材を活用するプライベートサウナ「Omusubi(おむすび)」で、1棟(定員4人)を旅館敷地内に設ける。人の目を気にせずリラックスできる空間とし、5月の完成を目指す。

 プロジェクトは、住宅リフォーム業ウェルスハシモト(橋本広幸社長)、わらべ唄の宿湯の原(柴田真利社長)、建設業の最上振興(佐藤隆社長)の3社で構成する。「Omusubi」はウェルスハシモトが開発した。おにぎりのような形状で、保温性に優れた地元産スギ材とアルミ材を組み合わせた構造としている。わらべ唄の宿湯の原の敷地内に設置する計画で、植栽にも力を入れる考え。利用料は未定。

 同様のサウナ施設は近隣にはないという。プロジェクトの発起人となったウェルスハシモトの橋本社長は「自然豊かな最上町のサウナは極上の『ととのい』を感じられるはず。協力してくれる人と共に心まで温まる施設にしたい」と話す。

 整備費用は約400万円で、調達のため14日にクラウドファンディング(CF)を始めた。当面は目標額を約100万円に設定し、3月末まで募集する。3千円から寄付できる。返礼品としてサウナの利用券や旅館宿泊券などを用意している。寄付は専用サイト「キャンプファイヤー」から。問い合わせはウェルスハシモト(0120)384610。

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