夕暮れ時の山道に1人さまよう高齢女性、通りがかりの保育士の優しさ 福井県、場を和ませた温かいお茶

竹内貫二副署長(左)から感謝状を受け取る堀井よし子さん=2月14日、福井県警敦賀署

 福井県警敦賀署は2月14日、敦賀市内の県道の山道を徘徊していた認知症の70代女性を保護したとして同市の保育士、堀井よし子さん(61)に感謝状を贈った。

 堀井さんは1月8日午後4時15分ごろ、美浜町との境にある県道(通称・関峠)で高齢女性を発見。夕食を作ろうといつものように同町の母親の家に向かう途中だった。夕暮れ時に1人で歩いていることなどを不審に思い、車を止めて「どちらに行かれるんですか」と積極的に声をかけた。

⇒スポ少練習場で指導者が突然倒れた…保護者ら5人が命繋ぐ連携プレー

 会話は通じず、認知症で道に迷っている可能性も考え、安全な場所で駐車しようと女性を車に乗せて母親の家に向かった。到着後、110番通報し、敦賀署員が到着するまで温かいお茶を出すなどして女性を見守った。女性の家族からの相談を受けた署員も捜していた。

⇒映画「ゴールデンカムイ」北海道の地図なぜ福井?

 同署で贈呈式が行われ、竹内貫二副署長から感謝状を受け取った堀井さんは「関峠は道幅が狭く歩くのは危ない。助けることができて本当によかった」と話した。

© 株式会社福井新聞社