青森らしく縄文風 2026年・国スポ 炬火台、トーチ、受け皿 デザイン決定

縄文などをモチーフとした青森県国スポの炬火台(写真左)、炬火トーチ(同中)、炬火受け皿(同右)の各デザイン画

 2026年に青森県で開催される第80回国民スポーツ大会の式典専門委員会は14日、青森市のアラスカで会合を開き、炬火(きょか)台と炬火トーチ、炬火受け皿のデザインを決めた。縄文などいずれも青森県らしさを表現しており、総合開・閉会式や県内全市町村の採火イベントなどで使用する。

 大会実行委から委託を受けた、県内のデザイナーでつくる「あおもりデザイン協会」から各用具3案ずつの計9案が示され、専門委が事務局採用案を承認。炬火台(原案は台座を含め高さ3.6メートル、最大幅11.55メートル)は三内丸山遺跡の大型掘立柱(ほったてばしら)建物がモチーフで、6本の柱が放射状に広がり「全方位に輝きを放つ」イメージとなっている。

 トーチ(長さ約80センチ)と受け皿(高さ、幅、奥行き各約40センチ)は、いずれも大会愛称「青の煌(きら)めきあおもり国スポ・障スポ」を視覚的に表現。青色のガラスのような素材を用い、「暖かい炎の光が煌めきながら透けて見える」デザインとした。トーチ中央部には縄文文様をあしらった金のリング、津軽塗などのピースを配置する。同専門委の笠島明委員長(青森大社会学部特任教授)は「青森らしさが表れていて、どれも素晴らしい」と評価した。

 会合では式典実施計画を原案通り承認。開・閉会式の入退場行進曲の一部に採用した弘前市出身の作曲家・故菊池俊輔さんの作品メドレーは「ドラえもんのうた」と「行け!タイガーマスク」、「ワイワイワールド」(アニメ『Dr.スランプ アラレちゃん』のオープニング曲)の計3曲で構成する。

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