一足早く「春」 私立高校が合格発表 青森県内

張り出された合格者の受験番号をスマートフォンで撮影する家族=14日午前、青森市の東奥学園高校
合格者番号が記された掲示板をスマートフォンで撮影する受験生の家族=14日午前10時過ぎ、鶴田町の五所川原商業高校

 青森県内の私立高校17校で14日、2024年度一般入試の合格発表が行われた。志望校の正面玄関に掲示された合格者の受験番号を確認した生徒や保護者らは笑顔やほっとした表情で、一足早い春の訪れを喜んだ。

 4月から校名が「下山学園高校」に変わる鶴田町の五所川原商業高校(下山美智子校長)では、同日午前9時に、職員が合格者番号を記した掲示板を生徒玄関前に設置。受験生の家族が合否を確かめるために訪れ、スマートフォンで撮影する姿が見られた。

 つがる市に住む孫が合格したという五所川原市の阿保真理子さん(67)は「良かったです。鶴田町が(米国の)フッドリバー市と交流を持っているので、英語を学ぶ上でいいなと(本人は)思ったようだ。『おめでとう』と言ってあげたい」と笑顔で語った。

 青森市の東奥学園高校でも午前9時、合格者の受験番号が張り出された生徒玄関近くに、受験生の家族ら数人が番号の確認に訪れた。平日とあって受験生本人の姿は見られなかったが、家族は受験番号を見つけるとスマートフォンで何度も撮影。息子が合格したという同市の30代女性は「本人も初めての受験で緊張していたが、これで一安心。公立高の試験も頑張ってほしい」と話した。

 県総務学事課によると、私立高全日制17校(募集人員3631人)の合格者は7550人。受験者7596人に対する合格率は99.4%だった。

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