企業のAI利用、一定のガードレール必要=米SEC委員長

[ワシントン 14日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)のゲンスラー委員長は14日、企業は正確な情報を公開する必要があると指摘し、特に人工知能(AI)を使う場合は「一定のガードレール」が必要だと述べた。

前日には米配車大手リフトが業績予想を大幅に訂正し、株価が乱高下していた。

CNBCのインタビューでこれについて質問を受けたゲンスラー氏は、個別の事例にはコメントできないが、企業は一般に自社や自社の財務について正確な詳細情報を公表する責任があると発言。

「正確な情報を発信し、AIの利用に際しては一定のガードレールを設ける責任がある」と述べた。

リフトは13日、発表文で重要な利益率の指標が今年500ベーシスポイント(bp)拡大するとの見通しを示し、引け後の時間外取引で株価が一時67%上昇した。しかしその後の電話会見で、エリン・ブリュワー最高財務責任者(CFO)が50bpに訂正したことから、上げ幅を急速に縮小した。

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