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広島県東広島市に住む60代の男性がSNSを通じたFX(外国為替証拠金取引)への投資を名目に、現金1100万円をだまし取られる特殊詐欺事件があったことがわかりました。
警察によりますと、去年9月下旬、男性がSNSを見ていたとき、「証券会社を名乗る広告」が表示されたことから、興味本位で広告をクリックしたところ、投資目的について話すLINEのグループチャットが立ち上がり、チャットに参加。
チャット内で男性は「投資の指導者役」を名乗る人物から利益が出る旨を説明され、指定のアプリをダウンロードするよう指示されたということです。
その後、男性は指導者役と、「投資の事務・会計担当」を名乗る別の人物の指導のもと、FX投資の名目で10回にわたり現金100万円を、指定された口座に入金し、アプリ上で利益を上げ続けたといいます。
そして今年1月上旬にアプリ上の利益などを出金しようとしたところ「追加の入金が必要だ」と説明されたため、今度は出金の名目で100万円を入金したということです。
男性がだまし取られた現金は合計1100万円にのぼり、警察は特殊詐欺事件として捜査しています。
一方、呉市内でも別の特殊詐欺事件が起きています。
警察によりますと、呉市内に住む60代の男性は去年12月6日、SNSを通じて「初心者投資グループ」という名前のグループチャットから招待があったため、参加したところ、「大手グループ企業の役員」を名乗る人物から「優良株の情報を知りたいか、投資について学びたいか」というメッセージが届いたといいます。
男性が「お金を貯めたい」などと返信したところ、「役員の部下」を名乗る人物から投資サイトを勧められ、指定された口座に50万円を送金。
すぐにサイト上で資産が増えたことから信じ込み、去年12月20日から今年1月31日までの間、最初の送金を含め計5回にわたり、あわせて800万円を送金し、だまし取られたみられています。
男性が「投資名目で入金したが、出金ができない」と警察に相談したことから、事件が発覚したということです。
警察は「同じような犯行が今後も発生するおそれがある」として、SNSで投資の勧誘があっても絶対に誘いには乗らず、最寄りの警察署や交番に相談するよう呼びかけています。