鹿児島市の消費者物価指数 過去30年で伸び率最大、2.4% 2023年 食料品の高騰目立つ

 鹿児島県は2023年平均の鹿児島市の消費者物価指数(20年=100)をまとめた。生鮮食品を除く総合は104.1で、前年比2.4%上昇した。2.7%だった1991年以降では最大の伸び率だった。

 項目別では食料品の高騰が目立った。生鮮食品を除く食料は8.2%上がった。鳥インフルエンザの影響があった鶏卵を含む乳卵類は17.3%上昇。そのほか、食用油やマヨネーズといった「油脂・調味料」、弁当などの「調理食品」は9.7%増、「外食」は7.5%増だった。

 ティッシュペーパーや洗剤の「家事用消耗品」(8.8%増)、「通信」(6.3%増)の上昇幅が大きかった。運賃が値上がりしたバスやタクシーなど「交通」は1.6%増だった。エネルギー関係は減少し、「電気代」は16.6%減、「ガス代」は4.5%減だった。

 月別では、食料品の値上げが続いた2023年上期に伸び率が高く、1月が前年同月比3.7%増と最も大きかった。全国の同年平均の消費者物価指数(生鮮食品除く)は3.1%上昇。第2次石油危機の影響があった1982年以来の伸び率だった。

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