【神戸】アジアの子どもたちの絵日記展 三宮で20日まで開催 153点展示 兵庫県の3人の作品も

『アジアの子どもたちの絵日記展in神戸』会場

アジアの22の国や地域で暮らす子どもたちの絵日記を展示する『アジアの子どもたちの絵日記展in神戸』が15日、神戸・三宮のさんちかホール(神戸市中央区)で始まりました。「伝えたいな、私の生活」をテーマに描かれた153作品が並びます。20日まで。入場無料です。

【和訳付き】優秀作 色に独特の美しさ 家族と眺める夕焼けを描いたフィリピンの少女の作品

この展覧会は、国際文化交流事業「アジア子ども絵日記フェスタ」(三菱広報委員会主催)の一環として2001年度から実施されているもので、神戸での開催は3回目です。

今回は、2021年から22年にかけて募集され、アジア22の国や地域の6歳から12歳までの子どもたちから、約2万7000作品(うち日本からは4640作品、兵庫県からは94人)の応募がありました。

同展ではそのうち、グランプリに輝いた110作品と、兵庫県の3人を含む関西地区の35人の優秀作品、計57人の153作品が展示されています。各作品には、各地の伝統行事、宗教、食文化、レジャー、学校生活、家族とのふれあいなどの日常が、水彩絵の具や色鉛筆、ラメなどさまざまな画材を用いてみずみずしく描かれています。

募集期間を反映し、作品ではコロナ禍の出来事も多く伝えられています。ラオスの10歳の少年は、1枚の絵日記に予防接種会場、薬品開発の風景、オンライン授業の様子をカラフルに描き、ミャンマーの10歳の少女は、医者になるのが夢だとした上で、新型コロナウィルスを根絶させ、ミャンマーから病気をなくせるよう努力したいとつづりました。

神戸市中央区から訪れた北田初女さん(80歳)は「海外の子どもの暮らしを見る機会はなかなかない。一部なのかもしれないけれど、国が違っても子どもたちが家族らと平和に過ごしている様子を見て、心が温まりました」と目を細めていました。

同委員会広報担当の若尾彩子さんは「生き生きと生活している様子が見られるのは面白いです。民族衣装を着ているなど、それぞれお国柄が出ています。『お母さんから怒られました』はどこも同じ。手書きの文字を見るのも楽しいと思います」と話しました。

『アジアの子どもたちの絵日記展in神戸』は神戸三宮さんちか3番街・さんちかホールで、連日午前10時から午後8時まで(館内営業時間)、最終日の20日は午後6時までです。来場アンケート回答者には、ステッカー、カレンダー、絵日記集のセットが用意されています。なお、次期の募集は今年6月に始まり、表彰式などが25年の大阪・関西万博会場で行われる予定です。

© 株式会社ラジオ関西