リンゴミュージックを表彰/地域再生大賞

地域再生大賞の表彰式で準大賞の表彰状を受け取るリンゴミュージック代表取締役の樋川さん(右)=15日午後、東京・共同通信本社

 東奥日報など地方新聞47紙とNHK、共同通信は15日、東京の共同通信本社で地域活性化の取り組みを応援する「第14回地域再生大賞~つながる、多様性が拓(ひら)く」の表彰式を開き、準大賞の「リンゴミュージック」(青森県弘前市)などに表彰状を贈った。リンゴミュージックの樋川新一代表取締役は「エンタメの力で地域を元気にして、青森の皆さまを笑顔にできる活動を続けたい」と語った。

 リンゴミュージックは月謝無料の芸能スクールを2000年から継続。アイドル活動で地元を盛り上げ、パフォーマンスだけでなく人格形成を重視し、古里への愛着を育んでいる活動が高く評価された。地元アイドルグループ「りんご娘」の元メンバー王林さんは今や全国区で大活躍している。

 新型コロナ禍の影響で各団体や協賛企業が一堂に会する式は4年ぶり。他に「貴志川線の未来を“つくる”会」(和歌山市)=大賞、「神山まるごと高等専門学校」(徳島県神山町)=選考委員長賞、特別賞として大阪障害者雇用支援ネットワーク(大阪市)=インクルーシブ・パートナーシップ賞▽ここいろhiroshima(広島市)=ダイバーシティー賞▽おかげ祭り振興会(宮崎県都城市)=地域にぎわい創出賞=の代表が出席した。

 表彰式に続く座談会で選考委員長の沼尾波子・東洋大教授はリンゴミュージックについて「若い人たちが自分や地域を好きになる『自分軸』を持つための学びの場としての役割を果たしている」と評価。

 樋川さんは未来に向け「人口減少がワーストに近い青森で、リアル(なアイドル)とともに、バーチャルなアニメ産業をつくって若い人が仕事も趣味も楽しめるようにしたい」と意気込んだ。

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