秋田港の岸壁付近 貨物船乗り上げ約6時間後に動けず

15日朝、秋田港で貨物船が岸壁付近に乗り上げ動けなくなりました。貨物船は約6時間後に引き出され、自力で航行できるようになり、海への油の流出も確認されていないということです。

記者「秋田港の倉庫が並ぶエリアです、大型の船が頭をこちらに向けたまま止まっています」

秋田海上保安部によりますと15日午前7時20分ごろ、山口県の会社が所有する貨物船福晴丸の船長から「秋田港の岸壁付近に乗り上げた」と118番通報がありました。セメントを運ぶ福晴丸は長さ113メートル、総トン数は5500トン余りです。

船首が岸壁のすぐ近くまで迫って動けなくなりましたが、中への浸水はなく乗っていた9人にけがなどはありませんでした。福晴丸は約6時間後の午後1時15分ごろ、タグボート2隻によって沖側に引き出され、自力航行できるようになりました。油の流出も確認されていないということです。

乗り上げた当時は雨が降り見通しは約2キロで、秋田海上保安部が船長から状況を聞き取るなどして原因を調べています。

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