ジェンヌ目指す39人、卒業前に集大成 宝塚音楽学校、16日から文化祭 優雅に舞い、歌声美しく 

文化祭のゲネプロで力強い歌声を響かせる110期生たち=宝塚市栄町1、宝塚バウホール(撮影・吉田敦史)

 宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市武庫川町)を3月に卒業する第110期生39人が15日、学校生活の集大成となる文化祭(16~18日)を前に、宝塚バウホール(同市栄町1)でリハーサルに取り組んだ。新型コロナウイルス禍の中、厳しいレッスンに励んできた本科生たちは歌やダンス、演技などの仕上がりを確認し、本番への自信をつかんだ。

 文化祭は、タカラジェンヌを目指して心一つに修練を積み重ねてきた2年間の成果を保護者、宝塚歌劇ファンらにお披露目するため毎年開催している。日本舞踊と声楽、演劇、ダンスコンサートの3部構成。3日間で6公演あり、チケットは既に完売している。

 予科生ら約100人が見守る中、本科生たちは約2時間半、本番同様に通しで稽古に挑んだ。日本舞踊は和装姿で優雅に舞い、声楽では息を合わせて美しい歌声を響かせた。劇では兄源頼朝に追われて逃げ落ちた義経の悲哀を描き、古式ゆかしい衣装をまとって一人一人が個性豊かに演じきった。最後にバレエやタップダンス、ジャズダンスで魅了し、ステージを華やかに彩った。(西尾和高)

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