2年目もメ軍エースとして臨む千賀滉大、メジャー公式がPO進出のキーマンに指名! 新指揮官は登板間隔に「日々、話し合うことになる」

ニューヨーク・メッツの一員として、2シーズン目に臨む千賀滉大は、今季も先発陣の大黒柱に位置付けられている。昨季途中より、ジャスティン・バーランダー、マックス・シャーザーといったエース級の大物投手がチームを去り、低迷するメッツの中で奮闘し12勝をマーク。新シーズンにも、さらに大きな期待が寄せられている。

メジャー公式サイト『MLB.com』が現地時間2月14日に千賀の特集記事を配信。米球界2年目を戦うなかでの目標や、メッツ新指揮官であるカルロス・メンドーサ監督のコメントも伝えている。

トピックの中で同メディアは、昨年より行なわれた主力投手の放出を振り返るとともに、「センガは再びこのスタッフの中で間違いなくNo.1となっている。プレーオフ進出へのチームの希望は、彼のピッチングに懸かっている」と見通している。

その上で「理論的には、2年目のキャンペーンに臨むセンガには良い点がたくさんある」として、昨季、夏場から秋にかけ調子を上げてきた内容や、サイ・ヤング賞、新人賞の両方で票を得たことに触れながら、「アメリカの野球、アメリカのマウンド、そしてアメリカ文化への適応に対する懸念は杞憂であることが判明した」と指摘する。

さらに、「メッツがどれだけセンガの仕事量を増やすかが、サイ・ヤング級のシーズンと、単に非常に良いシーズンとの分かれ目になるかもしれない」と新シーズンへの見解を示した。

また同メディアは、今季からチームを率いるメンドーサ監督が、千賀の登板間隔について、「日々話し合うことになるだろう。彼のトレーナーや我々のトレーナーなど、多くの人が意思決定に関わることになる」と慎重な姿勢を示していることも紹介。その意向を踏まえ、「今年、センガが戦わなければならないのは、新しいマネジメントチームだ」などと論じている。

こうした懸念に対して、千賀自身が「投球、トレーニングなどすべて落ち着いて取り組んでいる」「何が起きても準備は出来ているつもりだ」などと語ったコメントも掲載し、環境への対応についての心境も伝えている。

1年目で確かな経験、実績も積んだ一方で、今季はチーム、首脳陣からの期待も膨らみ、大きな重圧も背負うこととなる千賀。メジャー2年目は、昨季以上の視線が注がれるなか成長の証を見せられるか。

構成●THE DIGEST編集部

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