エンジェルス・ファン95%がオーナー変更を望むも、モレノは「チームを売るつもりはない」と売却の噂を否定「勝利への道はない」と地元メディア嘆き

ロサンゼルス・エンジェルスのオーナー、アート・モレノが球団売却の噂を否定した。

モレノは22年9月に球団売却を宣言しながら後に撤回した過去を持っており、とりわけ2014年を最後にプレーオフに進出できていない成績面の不振もあって、ファンからまったく支持を得ていない。

2月14日に米メディア『The Athletic』が、エンジェルスのファンを対象に行なったアンケート結果を公表。「モレノはチームを売却するべき?」との質問に、アンケートに応じたファン1956人のうち、95%が「売却するべき」と回答。「分からない」は3.4%で、1.6%が「売却するべきではない」と答えたという。

また、「モレノの仕事をどう評価するか?」との質問に、67.6%が「評価しない」と答えて「平均以下」は23.5%と、計91.1%が否定的な見解を示していた。ちなみに、「良い」は1.8%で、1956人の0.1%が「素晴らしい」と評価していた。
この結果を受けるまでもなく、同メディアは「驚くことではない。客観的に見てモレノは優れたオーナーではない」と一刀両断。「ファンが怒る理由はたくさんある。エンジェルスは混沌としている」と伝えた。

エンジェルス・ファンにとって苦痛なのは、モレノ本人に球団を売却する意思がない点だ。『The Athletic』のサム・ブルーム記者がモレノにチーム売却について尋ねたところ、「ノー」と返答。球団を売却する意思はないようだ。

チーム専門メディア『Halos Today』は2月14日の記事で、『The Athletic』のアンケート結果やブルーム記者の取材内容を紹介したうえで、「モレノの支持率は着実に低下している。勝利への道はない。唯一の希望はマイク・トラウトだが、彼だけで勝つことはできない」と嘆き、最後にこう記した。

「ファンは負けることにうんざりしている。すぐに何かが変わらなければ、24年にスタジアムに足を運ぶファンは少なくなる」

構成●THE DIGEST編集部

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