重度の障害がある人が遠隔で操作する「分身ロボット」を活用するレストランが15日に名古屋にオープンしました。
名古屋市中村区の名古屋駅からほど近い場所に、15日オープンしたレストラン。東海三県を中心に薬局などを展開する「キョーワ薬局」が運営しています。
(徳田早穂記者)
「きょうオープンしたレストラン。店頭には小型ロボットがいるんです」
店頭で出迎えるのは、高さ20センチ程の分身ロボット「OriHime」。
この「OriHime」は、離れた場所からパソコンを使って表情や身振り手振りを操作していて、スピーカーを通じて会話をすることもでき、客が来店するとメニューなどを案内します。
(OriHime)
「こんにちは。ご来店ありがとうございます。お決まりになりましたら、中へお進みください」
「おすすめは『きょうわごはん』になっております」
(利用者)
「かわいい。手の動きとか」
「ロボット楽しい。向こうは見ているので、常連になると面白いことが起こるのではではないか」
愛らしい動きが好評の「OriHime」。これまで、いちご農園などが活躍の場でしたが、この地方の飲食店で今回初めて導入されました。操作を担当するのは、重度の障害がある人たち。
導入したきっかけを聞いてみると…
(協和ケミカル・渋谷直隆さん)
「今の日本が抱えている問題として労働人口の減少、少子高齢化の産物というのがあるが、障害者も障害者という視点ではなく、労働者の位置づけで雇用してあげられる環境を整えたいということが(思いとして)大きい」
キョーワ薬局は、今後「OriHime」を薬局へ導入することも検討していくということです。