「エスタの解体は延期する予定です」JR札幌駅南口の再開発ビル 開業が最長で”2年遅れ”…分散されたバス停の利用客は「駅から歩くので大変」

JR札幌駅南口の再開発ビルの開業が最長で2年遅れる可能性が浮上しています。資材価格の高騰など、事業費の膨らみが影響しました。2023年8月に閉店したエスタ。3月にも札幌駅南口の再開発が始まる予定でしたが…。「今年度内に予定していたエスタの解体は、2024年度に延期する予定です」(JR北海道 綿貫 泰之 社長)

再開発計画の延期

JRの綿貫社長が明らかにしたのは、エスタ跡地の再開発計画の延期でした。「3月から解体が始まる予定だった商業施設は、作業が遅れるということで人の出入りはありません」(小出 昌範 ディレクター)解体が遅れれば、当然、完成も遅れます。2028年度予定の再開発ビルの開業は最長で2年延期される可能性があるということです。JRタワーを超える高さ245メートルの再開発ビルには新しいバスターミナルができますが、それまでは駅の周辺に分散したバス乗り場の利用が続くことになります。

再開発ビルには新しいバスターミナルも

まさかの延期に市民は…。「(今の乗り場は)駅からちょっと歩くので大変だ」(バスの利用客)「(今の乗り場は)冬場が大変。寒いし。(工事が)遅れるのはしょうがない…」(バスの利用客)開業が延期される背景には、資材価格の高騰や人手不足などがあります。関係者によりますと、事業費が少なくとも数百億円以上増える恐れがあり、工事の期間を延ばして作業量を配分することなどでコスト圧縮を図るということです。「遅くとも2030年度末までの新幹線の開業に間に合わせる」(JR北海道 綿貫 泰之 社長)

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