鹿児島県西之表市安城のサトウキビ畑で、鮮やかなピンク色をしたバッタが見つかった。鹿児島県立博物館(鹿児島市)によると、国内に広く分布するクビキリギス。ピンクの色素を持つが、発色すると外敵に狙われやすく、全身が色づいた個体が見つかるのは珍しいという。
同市の農業杉為昭さん(57)が14日に発見、捕獲した。「休憩でしゃがむと目の前にいて驚いた。吉兆を感じさせる色合いに心が和む」とにっこり。脚を除いた体長は約2.5センチで、成虫になれば5センチほどまで成長する。
市博物館「鉄砲館」が引き取り、展示している。新型基幹ロケット「H3」の打ち上げを17日に控える種子島。「春の旅立ち」を連想させるピンクをまとったバッタは、幸運の使者になれるか?