スポーツ少年団駅伝 女子は大分中央陸上が初優勝 【大分県】

第32回大分県スポーツ少年団駅伝交流大会が11日、大分市のレゾナックドーム大分と周辺コース(7区間、9.9km)であった。女子は19チームが参加し、大分中央陸上が初優勝した。陸上クラブ以外の最上位チームを表彰する交流大会特別賞は、三佐ハンドボールクラブが選ばれた。

レース序盤は混戦となったが、大分中央陸上の5年生が流れを変えた。2区の吉峰遥菜がトップとの差を詰め、3区の藤嶋佐知が抜き去った。ともに区間賞の力走でトップに立った。諸田義信監督は「1区の江口千幸(6年)がトップ集団に入ったことで流れをつくってくれ、5年生の2人を含め120%の力を出してくれた」と振り返る。

笑顔でゴールした野田莉世

メンバーは8人。そのうち1人は短距離の選手とあって、ギリギリのメンバー構成だったが、大会前から選手、指導者、保護者を含めチーム内の雰囲気は良かった。目標を優勝と言わず「アレ」と言い換え、「みんなでアレを実現しよう!」と盛り上がったという。アンカーを務めた野田莉世(6年)は「大会前から楽しんで走ろうと言っていたので、1位でたすきを受けてもプレッシャーはなかった」と、アレ効果により気負いはなく、笑顔でゴールした。

藤嶋も同様だ。トップに立った時点で「いい感じで力が抜けた。きれいな姿勢で走ることを意識し、最後の300mで勝負しようと考えていた」と冷静にレース展開を読み、たすきをつないだ。5区の小野恵理奈(6年)も区間賞を獲得し、リードを広げる一役を担った。諸田監督は「アレ効果で優勝できた。来年もこのいい流れを継続したいし、卒業する6年生は大好きな陸上を続けてほしい」と話した。

 初優勝となった大分中央陸上

(柚野真也)

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