大田区 人気給食メニュー「たこぺったん」を全国へ

知る人ぞ知る、大田区の人気給食メニュー、「たこぺったん」を全国に広げようという取り組みが、大田区立の小学校で進められています。2月15日から期間限定で店頭販売が行なわれ、地元のソウルフードが、全国へ羽ばたくことに期待する児童の姿がありました。

(志茂田小学校の児童)
「美味しいおいしいたこぺったん、いかがですか~、いかがですか~」

次から次へ、買い物カゴへと吸い込まれていく商品。

(志茂田小学校の児童)
「たこぺったんが全国に広まってほしい その思いがお客様に届くと嬉しいです」

全国に広げようという大田区の”ソウルフード”「たこぺったん」とは…1995年ごろ区内の中学校の栄養士が、学生に人気だった「たこ焼き」を給食メニューとして、かきあげ風にアレンジしたもので、たんぱく質が豊富なタコに大豆、人参やトウモロコシなどの野菜もたっぷり入る人気メニューです。

そして今、30年にわたって愛されてきた「たこぺったん」を商品化し、全国に大田区の給食の素晴らしさを広げようとする取り組みが、大田区の志茂田小学校の授業の一環で進められています。

(志茂田小学校の児童)
「大田区をアピールするにはどうしたらいいか」「たこぺったん=大田区というイメージを意識して動画をつくっています」

2月15日は取り組みを共同で行なっているイトーヨーカ堂大森店で、児童たちが考えた「たこぺったんを全国で人気にさせるための戦略」などが発表されました。

(志茂田小学校の児童)
「これからもっとたこぺったんがSNS上に広がればいいなと思いました」

発表のあとに迎えたランチタイム。児童たちが惣菜売り場で「たこぺったん」を販売。まずは味わってもらい、その魅力をアピールする”試食作戦”で次から次へとお客さんを呼びこみます。

(購入した人)
「うま~い。すんごい美味しい。も~うビックリしちゃった~」

美味しさに感動したお客さん。その結果…「はいもう一個~ はいもう一個~」商売上手な合いの手も入り、5パックお買い上げです。

(購入した人)
「あ~!!もちろんビールが最高ですね。今晩が楽しみです」

その後も飛ぶように売れ、補充をしても、補充をしても、すぐに売り場からなくなるたこぺったんの人気ぶりに店員もあわてるほど…。

(店員)
「出しても出しても出し切れない」

児童たちも時間の許す限り、精一杯声を出して販売を続けていました。

(志茂田小学校の児童)
「どこの給食でも出してほしいなという感じですかね」「この手で表現できないくらい好きです。大田区といったらこれって感じで知ってもらいたい」

(イトーヨーカ堂大森店 西川晃石店長)
「売れるだろうなというのはある程度予測していたけど、ここまでの盛況ぶりは正直ビックリしている。大田区ってそもそもなんだろうって言ったら、たこぺったんの大田区だよねていうようなものに育ってくれればいい」

大田区民に愛されるソウルフードを全国へ。イトーヨーカ堂は4月にひかえる大森店のリニューアルオープンの目玉として、「たこぺったん」を定番商品化し売り出す方針で、ゆくゆくは全国の店舗での販売を目指すということです。

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