雪不足、アルペンコース短縮も 本県開催の国スポ、近く対応決定

雪の搬入作業が進むアルペン競技会場=最上町・赤倉温泉スキー場

 最上町の赤倉温泉スキー場で行われる第78回国民スポーツ大会(国スポ)冬季大会スキー競技会「やまがた雪未来国スポ」のアルペン競技に関し、吉村美栄子知事は15日、雪不足のためコースを短縮して実施する可能性があることを明らかにした。大会組織委員会などが近く現地を視察し、対応を決定する。

 同日の定例会見で考えを示した。県教委などによると、会場では連日ダンプカーなどで雪を運び込み、14日までに約1万立方メートルの雪が搬入されたが、気温の上昇により一部が解けているという。大会に必要な積雪は圧雪状態で50センチだが、現在はコース上部で35センチにとどまっている。搬入される雪に含まれる砂や土などが雪解けとともに表面に浮き上がり、コース上は灰色の状態となっている。

 吉村知事は「できる限り雪を集めて、コース整備をしっかりし、選手の皆さんが練習の成果を発揮できるようにしたい」と語った。

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