山形のスケート場、暖冬で今季営業終了 開業以来初の前倒し

予定より10日早く、今季の営業をやめた山形市総合スポーツセンタースケート場。リンク表面は氷が解け、水が浮いていた

 山形市は15日、市総合スポーツセンタースケート場の今季の営業を終了したと発表した。当初は25日までの予定だったが、暖冬の影響で氷が解けやすく、安全に滑走できる状態を保つことが困難と判断した。営業終了の前倒しは1989年の開業以来初めて。

 市スポーツ課によると、夜間に整氷作業を行っていたが、ここ数日は氷が十分な厚さにならず、13日から臨時休業としていた。スケート場の営業には、氷の厚さが7センチになることを要件にしているが、14日時点で約5センチだったという。今後予想される気温上昇の影響を考慮し、14日夕に営業終了を決めた。

 山形地方気象台によると、同市の11~15日の平均気温は15日午後5時現在、5.2度と平年より5度高く、今後も気温が上昇する見通しという。

 4年ぶりに利用制限をなくした今季は、昨年11月23日にオープンした。

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