「国の有識者会議は整理が十分でない」リニア工事で「高山植物に影響出る」と静岡市が独自見解

リニア新幹線の工事をめぐり静岡市の難波市長は2月16日、国の有識者がまとめた高山植物への影響について、一部、静岡市とは見解が違うとの考えを示しました。

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<静岡市 難波喬司市長>
「国の有識者会議は(高山帯の生態系への影響)の部分が整理は十分でないと私は思う」

静岡市の難波市長はリニア問題についての記者会見を開き、南アルプスの高山植物をめぐる市の見解を示しました。

国の有識者会議では、リニアのトンネル工事によって地下水位が変化した場合でも高山帯の植物に影響はないと結論付けています。

一方、難波市長は「地下水の湧き水に依存する植物には影響が出る」と独自の見解を示しました。

静岡市は16日夕方、大学教授などの専門家で構成する会議を開き、リニア工事による生態系への影響について議論を交わし、市の最終的な見解をまとめる方針です。

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