「五農米」でリンゴ味米菓 五所農林高(青森県)3年生、岩塚製菓と開発 初のオリジナル商品

完成した商品を手にする五所川原農林高校生物生産科の生徒たち

 五所川原農林高校と大手米菓メーカー岩塚製菓(本社新潟県長岡市)が共同開発したせんべいが完成し、15日、青森県五所川原市の同校で披露会が行われた。原料のコメは全て生徒たちが栽培した「つがるロマン」で、ソフトな食感と甘酸っぱいリンゴ味が特長。生徒たちは「コメとリンゴの味を楽しんでほしい」とPRした。

 岩塚製菓は2018年から同校とコラボレーションし、同社のロングセラー「味しらべ」の企画商品「五農味しらべ」を販売してきた。今回は初めてオリジナル商品に挑戦。完成品を「わんどのせんべい」と名付けた。

 開発した生物生産科の3年生25人は、昨年9月から同社の担当者とオンライン会議を重ね、コンセプトや味を検討してきた。県外でも販売することから、味はリンゴフレーバーにし、香ばしいコメの味も感じられるように仕上げた。生地はお年寄りや子どもも食べやすいよう軽い食感のものを選択。また、パッケージにはねぷた絵やリンゴの写真を採用し、青森らしさを前面に押し出した。

 報道陣に商品を披露した同科の小野井光紀さんは「甘いけれど飽きずに何袋でも食べられそうな味。一度食べてもらえたら」と話した。

 わんどのせんべいは1袋158円(税別)で、約2万袋製造。県内や東京のスーパーで販売されている。

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