「億万長者を目指しませんか」広告にアクセスがきっかけで男性(60代)が5200万円以上をだまし取られたか 広島

広島県福山市で、投資を装って現金5200万円以上をだまし取る特殊詐欺事件があったことがわかりました。

警察によりますと23年9月、会社員の男性(60代)がインターネット上で見ていた動画に表示された「億万長者を目指しませんか」という広告にアクセスしたところ、SNSに誘導され「FXのようにお金を稼ぐ銘柄があれば、株式の損失を必ず挽回することができます」などとメッセージが送信されたといいます。

男性は指示されるままFXの運用に必要とされるアプリをインストールし、指示通りにアプリを操作して、投資資金名目で指定された個人名義の口座に現金を振り込みました。

すると、アプリ内で利益が出ているように表示されたことから、法人名義や個人名義の口座に12回にわたって、合計5274万3504円を振り込み、だましとられていたとされています。

23年末に、男性から「出金しようとしても出金できなかった。もしかして詐欺ではないかと思った」と警察に相談があり事件が発覚しました。

振り込んだ金額は、最初は数十万円でしたが、その後、100万円台になり、一度に最大で1000万円を振り込んだということです。警察は、特殊詐欺事件として捜査しています。

県内では、投資を装った特殊詐欺の被害が相次いでいます。県警は、今回の手口では、振込口座が何度も変更されていたことから、「振込口座が何度も変わるのは詐欺の可能性が高いので、まずは家族や警察に相談してほしい。不審なアプリのインストールを進められた際は、しっかり確認をしたうえで実行するようにしてほしい」と呼びかけています。

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