三菱UFJ銀労組は6%超要求 賃上げ、34年ぶり高水準

 三菱UFJ銀行の労働組合は16日、今春闘で賃金を一律に引き上げるベースアップ(ベア)を含め、給与と賞与を合わせた総額6%超の賃上げを要求すると決めた。昨年要求の5.5%程度を上回り、合併して現在の体制になる前までさかのぼると、1990年以来34年ぶりの高水準になるという。3月中に経営側に要求を提出する。

 三菱UFJ銀は2020年にベアを廃止し、個人の評価に応じて賃金を配分する仕組みを採用したが、昨年は4年ぶりにベアを実施した。大幅な物価高を踏まえた対応で、組合側は今春闘も要求を継続する。

 昨年は経営側が満額回答したほか、特別一時金10万円も支給し、実質7%を超える賃上げとなった。

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