高齢者施設利用料の延滞金55万円が未回収 滋賀県大津市「事務処理ミスあった」

大津市役所

 大津市は16日、高齢者福祉施設利用者から徴収する負担金について少なくとも延滞金55万1800円が未回収となっている事務処理ミスがあったと発表した。本来必要な未納者への督促状送付を怠っていたことが理由という。

 市長寿政策課によると、自宅生活が困難な高齢者を市判断で施設へ入所させた際、本人に利用費の一部負担を求めることができる。市条例で、期限内に納付しない場合は未納者への督促状の送付が定められているが、同課はこれまで手紙や電話での催促で済ませてきたという。昨年秋に課外からの指摘で判明した。

 同課が過去にさかのぼって点検した結果、記録が残る2007年度以降で督促対象者は236人で970件が未送付だった。そのうち51人(175件)については延滞金が発生する状況だったが、市条例の規定から督促をしていない場合は徴収できないという。同課は現時点で負担金の未納者はいないとしている。

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