「考えすぎると夜眠れなくなる」西大寺会陽は17日「宝木争奪戦」が4年ぶりに復活【岡山】

日本三大奇祭の一つとされる西大寺会陽があす岡山市東区で(17日)行われます。4年ぶりに復活する宝木争奪戦。待ちわびた瞬間に裸の男たちだけでなく地域の人々も気持ちを高ぶらせています。

けさ、会陽の舞台となる西大寺観音院に参拝したのは地元に住む羽納直孝さん(43)です。小学6年生の頃から30年以上西大寺会陽に参加し続けていますが、今年は眠れなくなるほど緊張しているといいます。

(羽納直孝さん)「そわそわします。考えすぎると夜眠れなくなってしまいますので、宝木争奪戦が4年ぶりに開催されるので、本当に楽しみです」

(2020年の西大寺会陽)「わっしょい」

約1万人の男たちが宝木を奪い合う西大寺会陽。500年以上の歴史がある祭りですが、ここ3年間は新型コロナのため異例の形での開催となりました。

2021年は感染対策のため参加者を平成と令和の福男100人に限り、札引きで福男を選びました。

感染者が急増した2022年は裸の参加を取りやめ、祝い主の代表者が宝木を布で受け止めました。そして2023年は…

(佐藤大祐記者)「3年ぶりに裸の男たちが返ってきました。境内に威勢のいいかけごえが響いています」

感染者数の落ち着きを受け裸の男たちが境内を練り歩く「地押し」こそ復活しましたが、争奪戦は見送られました。そんな中、ついに…

(西大寺会陽奉賛会 大森實会長)「4年ぶりの宝木争奪戦を再開します」

新型コロナの5類以降を踏まえ今年、争奪戦が再開することになったのです。

事始めや宝木とりなど一連の行事も無事すませ、あとは本番を待つばかり…会場のそばにある商店街の人たちも裸の男たちの勇姿を心待ちにしていました。

商店主「ふんどしですよね、去年は争奪戦がなかったので売っていないです。

しっかりと賑わってもらって、西大寺を盛り上げてもらったら、お客さんもいっぱいきてもらって通ってもらえれば嬉しいですね」

小学生の頃から仲間とともに会陽に出ている羽納さんも久しぶりの争奪戦に興奮が止まりません。

(羽納直孝さん)「4年ぶりの宝木争奪戦で仲間と一緒にけがなく、宝木争奪をして御福を授かれたらいいなと思っています。(目標は)宝木獲得それしかない」

多くの人が待ちわびた宝木の争奪戦。本番の時が刻一刻と迫っています。

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