貨物船 日本海で漂流/トーゴ船籍 つがる沖で復旧作業

つがる市沖に停泊した状態の貨物船=16日午後2時20分

 16日午前7時ごろ、小泊岬南灯台から約10キロ沖にいたトーゴ共和国船籍の貨物船「GUO MAO 1」(2998トン)から、第2管区海上保安本部に対し、「主機関(エンジン)が故障したため航行不能となった。小泊沖に停泊したい」と通報があった。同船はその後、日本海を南方向に漂流するなどし、午後1時35分ごろにつがる市の約4キロ沖に停泊、これ以降は復旧作業を行っている。中国人2人とベトナム人12人の乗員にけがはない。油流出の被害も確認されていない。

 同本部によると、同船は北海道十勝港を出発、山形県酒田港を目指していた。同2時ごろ、同船が陸岸に乗り上げしないよう、函館海上保安部の巡視船「つがる」がえい航を試みたが、海上荒天のため作業を中断した。同本部は同船と逐一連絡を取り合っているが、いつ復旧できるかは不明だという。

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