【斉藤由樹さん(『メガネスーパー』新発田店 / 眼鏡作製技能士)】“一人一人の眼鏡のある日常に寄り添いたい”


【プロフィール】
斉藤 由樹(さいとう よしき):富山県出身。小学生の時に両親の転勤により新潟県へ引っ越す。高校卒業後は飲食店に就職し、厨房と接客を担当。人と接する仕事につきたいと眼鏡屋に転職し、3年務めた後に『メガネスーパー』へ就職する。現在は新発田店にて、眼鏡作成技能士としてお客様一人一人に寄り添いつつ、確かな技術の普及に努めている。


ガタチラスタッフ:『新潟人188人目は、『メガネスーパー新発田店』の眼鏡作製技能士・斉藤由樹さんです!お客様一人一人に寄り添った接客をしている斉藤さんに、“眼鏡作成技能士”についてや“正しい眼鏡の作り方”などたくさんのお話をお聞きしました!素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました!』

人と接する仕事がしたい

—前職は飲食店だったのですね!

斉藤さん:高校卒業後は地元のファミリーレストランに就職しました。最初は厨房担当だったのですが、ホールも担当するようになり、そのうちに「人と接する仕事をしたい」と思い始めたのが現職を目指したきっかけです。

—異業種からの転職で大変な事も多かったのではないでしょうか?

斉藤さん:専門用語が多い事には苦労しましたね。目の検査に関する用語だけではなく、眼鏡の組立に関する用語などどれも専門的なので、かなりの勉強が必要でした。あとは、お客様一人一人の見え方やご希望に合わせた仕様にするので、『これが正解』というものが毎回ない事も大変ですね。数値だけで測れるものでもないですし、装着した際の感覚は人によって様々ですから。

—それで『眼鏡作製技能士』の資格を取得されたのですか?

斉藤さん:眼鏡屋として絶対に必要な資格ではないので、保有者自体が少ないです。私はスタッフを指導する立場でもあったので、なおさら持っていた方が良いと思い取得しました。

円滑なコミュニケーションは資格のおかげ

—資格を取得して特に良かった点はどんなところですか?

斉藤さん:自分自身のスキルアップの為にはもちろん良かったですし、お客様や眼科への連絡の際に、資格があることで話がしやすいと実感しますね!

—眼科とのやり取りは特に専門的な内容が多そうですね…。

斉藤さん:眼科と眼鏡屋の付き合い方は、企業に委ねられる部分が大きいです。だからこそ、“より良い関係性の下で、お客様に対してより良い提案を行いたい”と思っています。当店では視力測定に力を入れ、より精度の高い検査を実施しています。視力の良し悪しだけではなく、『眼』をうまく使えるように持っていくための検査です。それにはやはり、専門的な資格や知識を持ったスタッフがいた方が良いと思いますね。

—確かに安心して相談ができますね!

斉藤さん:専門的な内容を専門用語抜きで会話するのは難しいですよね?専門用語で話をする眼科医と専門用語を知らない患者さんの間に立てるというのは、資格があるからこそだと思います。お客様の中には、有資格者のスタッフを指名する方もいらっしゃるので、遠方のお客様にはリモートで対応することもあります。

—それは心強いですね!

斉藤さん:「眼科を受診するまででもないけれど、なんだか眼が気になる」という方は気軽に相談できると思います。ただ視力を上げれば良いわけではなくて、“お客様の普段の眼の使い方の中で理想の見え方に近づける提案ができるか”という部分が重要です。そのためにも、本来は各店舗に有資格者が常駐することが望ましいとも思いますね。

経験と資格を活かして

—眼に関する悩みは、何でも相談できますね!

斉藤さん:実際にとても大事なことです!脳に繋がっている部位なので、眼の状態に現れるのは色々な原因が考えられます。例えば、視力が落ちた原因がわからないままに視力矯正用の眼鏡を装着して、見えるようになったからと根本的な原因を知らずに放置してしまうケースがあります。
何かの疾患が悪化してしまうのは最もあってはならない事です。その為にも、なるべく眼科受診を推奨していますね。身体が健康な状態である事を前提として利用していただくのが、眼鏡屋だと思っています。

—個人的には、眼科を受診するより眼鏡屋の方が入りやすいです!(笑)

斉藤さん:そういう方が多いと思います!疾患を見つけたり治したりすることはできませんが、現状をお聞きすることはできますので、“入口として”利用してもらいたいと思います。とは言え、私たちは診断してはいけないですし、「眼科を受診してください」と言うのも違法行為になります。どこまで“推奨できるか”がカギですね。まずはご相談内容から、一人一人に合わせたお話をしていく必要があります。

—知識や資格をお持ちだからこそできる接客なのですね!

斉藤さん:眼鏡もコンタクトも、検査をする機械でさえも毎週のようにどんどん新しい商品や技術が出てきますから、文字通り“日々勉強”です!

一人一人の日常の中に寄り添いたい

—接客で大切にされていることを教えてください!

斉藤さん:“視力矯正をどの場面で使うのか”をヒアリングする事ですね。例えば、運転時という方でも、トラック用か乗用車用かで異なる設定値が必要です。日常生活で使う場合は、起きてすぐ眼鏡をかけるかどうかなども教えていただきます。「眼鏡屋でそんな事まで聞くの?」という様な事まで聴かせてもらっています。

—そんなに細かく違うものなんですね!

斉藤さん:意外に思われますが、「メジャー」は欠かせないアイテムですね。お客様に、普段スマホを操作してもらう姿勢をとってもらい、眼とスマホの間の距離を測らせてもらったりもします。

—どういうことなのですか?

斉藤さん:どの距離で物を見ているのかが重要です。それによって同じ視力に矯正しても見え方が全然違いますからね。距離が合わないと、装着するうちに「なんだか疲れやすい」とか、最初はなかった違和感が徐々に出てきてしまいます。見やすくするために作った眼鏡であるはずなのに、本末転倒になってしまうのです。

—最後に、今後挑戦したいこと教えてください!

斉藤さん:眼鏡を扱う全スタッフが、“有資格者と同レベルの知識や技術を持てるような人材育成”をしていきたいです。現状はまだ一定のレベルに達しているスタッフは多くないのですが、「今まさに何かに困っている」という方は、お近くの『メガネスーパー』にご相談ください!県内であれば出張も可能ですので、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください!

(紫竹山本店)

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【メガネスーパー 新発田店】
住所:新発田市新栄町3-753-1
電話:0254-26-1176
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜日
公式ホームページ:https://www.meganesuper.co.jp/

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