次期衆院選鹿児島2区 維新・辻健太郎氏が立候補表明

日本維新の会の衆院鹿児島2区支部長に就いた辻健太郎氏=16日、県庁

 日本維新の会が次期衆院選鹿児島2区から擁立を決めた経営コンサルタント辻健太郎氏(37)=東京都=が16日、県庁で会見し、立候補する意向を表明した。

 辻氏は自民党の裏金事件に触れ、「調査研究広報滞在費(旧・文書通信交通滞在費)の領収書の公開や政治資金規正法への連座制導入に取り組み、身を切る改革を進めたい」と述べた。これから選挙区を回り、有権者と語り合って公約をまとめるとしている。

 野党と共闘はせず、単独候補として臨む。会見に同席した浦野靖人・党選対本部長代理は「政治への信頼が揺らぐ中、維新の会の候補者を鹿児島で立てるのは意義がある」と説明した。

 辻氏は奄美市生まれ。甲南高校を中退して米国の高校に入学し、卒業後は貿易や通信などの事業を立ち上げた。帰国後はコンサルタント会社を営み、2021年衆院選で東京7区から出馬した。1月28日付で鹿児島2区支部長に就いた。

 2区は無所属現職の三反園訓氏(66)、比例九州選出の自民保岡宏武氏(50)、共産新人の松崎真琴氏(65)が立候補を予定している。

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