指のコンプレックスをきれいに魅せるリングの選び方

主婦(主夫)のスゴ技を讃え、披露してもらうリビング新聞「SHUFU-1グランプリ」。第3回準グランプリ受賞の金山晴美さんは、加齢や病気、手指のコンプレックスでおしゃれを諦めてしまっている人が、より輝けるようなジュエリーを提案しているジュエリーデザイナー。今回は、指をきれいに魅せるリング選びのコツを教えてもらいました。

リングを着けることで太い指も逆にかわいくなる

私は今でこそジュエリーの仕事に就いていますが、以前はリングを着ける勇気がないほどに、自分の指にコンプレックスを感じていました。今まで私が接客させていただいたお客さまも、「自分の指に自信がある」という方は少ないです。

しかし私自身、指が太くて敬遠してきたリングも、着けだすと、逆に手のコンプレックスを良い方向にかわいく見せてくれると実感しています。指が短くても、太くても、爪が小さくても、リングを楽しんで自分の魅力を再発見していただきたい。そんな思いから、太めの指、短い指でも楽しめるリングの選び方を紹介します。

◆ポイント1 装飾のないシンプルなリングより、石やモチーフが付いているリングを選ぶ

出典:リビング大阪Web

シンプルなリングは、指の根元でハッキリと指そのものを分けてしまうので、指の太さをより強調しがちになります。もちろん自分のお気に入りのリングや好きで使っているものであれば、それは全く大丈夫なのですが、リングを普段着けない、抵抗感がある方には、石やモチーフが付いているものがおすすめです。

◆ポイント2 小さめの石やモチーフより、少し大きめのものを選ぶ

出典:リビング大阪Web

次は指とのバランスで、少し大きめなものを選んだ方が、指の太さを強調せずに装飾が華やいで、指とリングの相乗効果できれいに見せることができます。指が短めだから、手が小さめだからと小さなものを選びがちですが、それだと普通にまとまりすぎてしまいます。あえて自分が思うものより少し大きめからチャレンジすると、逆にバランスに強弱がでてまとまりやすくなります。

◆ポイント3 リングのデザインに動きのあるものを選ぶ

出典:リビング大阪Web

リングのデザインが一本字の物より、S字やV字の動きのあるデザインのもの。もしくは画像右のような石が指と指の間に来るものだと、指の中央に石が乗っているリングより、動きがでてなじみが良く、バランスを気にせず楽しめます。動きがでることで、バランスの抑揚が音楽の音符のようになり、手をパッと見たときの全体的なバランスにかわいさが増します。

◆ポイント4 大きめの石に小さいものなどをプラスしてボリュームをだす

出典:リビング大阪Web

大きめのモチーフや石のリングを1本だけ着けるのも良いですが、それにプラスして華奢なリング、石の小さめのリングを足すこと。指の横幅よりはみ出るくらいに重ねて着けると、縦が強調されずに、横幅の重ねたリングが手元をおしゃれに、きれいにまとめてくれます。指のコンプレックスも感じず、着けている自分だけでなく、見ている人にも遊び心を楽しんでいただけます。

キラキラする指を見て自分の心が喜ぶ感覚が一番大切

今回紹介した内容は、今まで指にコンプレックスがあったり、嫌いだったりした方が、少しでもリングを着ける楽しみや、そこから自分の眠っている魅力を再発見できるきっかけになればと思いますが、基本はどんな着け方をしても、キラキラする指を見て、自分の心が喜ぶ感覚が一番大切です。

紹介した選び方や着け方以外でも、あれこれと工夫する楽しみ、そして何よりコンプレックスと思っている指は、人から見ればなんとも思われてないので(今までたくさんの方を接客してきた経験上、本当にそれは感じます!)、自分が一番楽しんで、自分の手元を見るとご機嫌になるような癒やしの瞬間を増やし、皆さんの毎日に笑顔が増えるきっかけになれば幸いです。

教えてくれたのは

出典:リビング大阪Web

金山晴美さん

オーストラリア在住時代に出会ったオパールの美しさやパワーに魅せられ、ジュエリーデザイナーの道へ。今は、加齢や病気、手の指が太い・短い、しわが多いといったコンプレックスでおしゃれを諦めてしまった人が、より輝けるような商品開発を進行中。

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