【ミュンヘン共同】欧州連合（EU）欧州委員会は16日、世界最大の鉄道車両メーカー「中国中車」の子会社に対する中国政府の補助金を巡り、EU域内市場の競争が阻害されている恐れがあるとして調査を始めた。域外国の補助金を得る企業による大規模公共調達に対する規制を昨年施行しており、これに基づく初の調査だとしている。
欧州委は同社への補助金が公正な競争をゆがめるものだと判断した場合、契約の締結を禁止することができる。
英紙フィナンシャル・タイムズによると、機関車20両とメンテナンスのブルガリア政府による公共調達で、中国中車側の入札額は競争相手のスペイン企業のほぼ半額だった。
