暖かくなってくると、気になるのが「花粉」です。花粉症の方はすでにお気づきかもしれませんが、今年は例年よりも早く、飛散が始まっています。
福島県二本松市の枡病院では、花粉のシーズンに合わせ、毎年2月から5月初旬にかけて二本松市内の飛散量を計測し、ホームページで公表しています。
臨床検査技師・大沼正志さん「スライドガラスに薄くワセリンを塗ってあり、これに花粉を吸着させて染色液で染めて顕微鏡で見て、数を数えて報告しています」
前の日の朝に設置した、約2センチ四方のガラスにどのくらいの花粉がついているのかを計測します。
大沼さん「きょうは3個でした」
今年は11日から花粉が確認されていて、例年と比べ1週間から10日ほど早く飛散が始まっているということです。
大沼さん「例年ですと、3月中旬が飛散のピークにはなるが、今年の飛散状況を見ていると、来週くらいにはもしかしたらピークを迎えそう」
今年は暖冬の影響で、スギのほかにも、ヒノキやサクラの花粉にも注意が必要だといいます。
大沼さん「スギがこれだけ早いとなると、他の花粉も間違いなく早く飛ぶんじゃないかと」
暖冬の花粉は「ダラダラ飛散」?
今年の花粉はダラダラ長く続くかもしれません。ウェザーニュースの花粉の飛散予想によりますと、スギは2月下旬~3月下旬と、長い期間飛びそうです。ヒノキはそのあと、4月上旬~中旬までの予想です。
飛散量は去年に比べるとやや少ないものの、例年に比べるとやや多い予想です。
また、暖冬の年は、晴れて穏やかな日が続くため、花粉が一気に飛散せず、ダラダラ続く傾向があります。
花粉の飛散量が増える天気の条件は、
・晴れて暖かい
・風が強い
・乾燥している
があげられます。
花粉症の方は、外出する際の天気も気にかけてみてください。