絶品!冬季限定イノシシラーメン3年ぶり登場 福井で捕獲したジビエ、醤油ベースでシャープな味わい

イノシシの骨と肉を使ったラーメン。松平成史さんが3年ぶりに提供している=福井県福井市畠中町の「かじかの里山殿下」
イノシシの骨と肉を使い、甘みを抑えクセがない味わいに仕上がった殿下福亥のししラーメン

 福井県福井市殿下地区で捕獲されたイノシシを使った冬季限定のラーメンが、同市畠中町の「かじかの里山殿下」で3年ぶりに提供されている。過去2年はイノシシの捕獲量が減ったため、“休業”していた。訪れた客は、クセがなくおいしい一杯に舌鼓を打っている。

 提供しているのは、地区で林業を営む松平成史さん(50)。害獣として駆除されるイノシシはほとんど廃棄されるため、狩猟も行う松平さんが活用策を模索し「殿下福亥のししラーメン」として考案した。

 地区内では、狩猟期の昨年11月から25頭のイノシシが捕獲され、前年を上回った。冬場のイノシシはエネルギーを蓄えているため、油が乗り絶品だという。骨を煮込んだスープはクセがなく、しょうゆをベースに以前より甘みを抑えシャープな味わいに仕上げた。

⇒【写真】イノシシラーメンこんな感じ

 2月4日に提供を始め、10日は地区内外のリピーターらが来店。おいしそうに麺をすすっていた。松平さんは「過去一番の出来に仕上がった。滋味豊かな味わいを楽しんでもらえたら」と話していた。

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 1杯千円(税込み)のラーメンのほか、シカローストもある。営業は土日祝のみで午前11時半~午後2時。3月3日まで。

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