主将奮闘記 大分東明高校ラグビー部 石川波潤(2年) 【大分県】

昨年は、大分東明主体のチームで臨んだ鹿児島国体で3位となり、全国高校ラグビー大会で16強入り。日本一に向けて着実に歩みを進めている。新チームになって最初の公式戦となった県高校新人大会では6連覇を達成した大分東明の新キャプテンは、「目の前の試合に集中し、勝ち進んだ先に日本一がある」と語った。

Q:県高校新人大会はライバル大分舞鶴に45-5と完勝しました。3月の全国選抜大会に向けて幸先の良いスタートが切れたのでは?

前半はミスが多く、修正できなかったので、満足のいく試合ではなかったです。新チームになって最初の大会で、準備期間が少なかったけれど、全国優勝に向けた通過点として、課題が出たことは良かったと思います。

Q:今年のチームは全国舞台を経験した選手が多く、戦力は充実していますね。

試合慣れしている選手が多く、安定感はあると思います。フォワードは負けん気の強い選手が多く、力強い。バックス陣はシャイな選手が多いけど、テクニックがあり、突破力があります。爆発力のあるチームになると思います。個人的には昨年の8月にけがをして、全国大会を経験できずに悔しい思いをしているので、このチームで結果を出したい思いは強いです。

Q:キャプテンになった経緯は?

花園での大会が終わり、1月10日のチームミーティングの日に投票で決まりました。これまでキャプテン歴はないですが、学年に関係なく何でも言い合える雰囲気をつくりたいです。試合では体を張って、自分のプレーでチームを盛り上げることができるキャプテンになりたいです。

Q:石川選手はロックのポジションですが、パスもキックもでき、オールラウンダーな感じがしますね。

中学まで、スタンドオフやセンターなどバックスをしていたからですかね。「エンジョイラグビー」を掲げる東明のスタイルに合っていると思って入学したし、フィジーの留学生と一緒にプレーするのは楽しい。もっともっと東明の名前が全国に広まるように結果を出したいです。

Q:では最後に、日本一になるために必要なことは?

コンタクトの部分と、1対1で勝つこと。チームとして戦い方を成熟させることも必要ですが、今は個人の力をつける時期。そこにフォーカスして練習に取り組み、夏を過ぎた頃からチームとしての戦い方を共有できればと思います。東明の新しい歴史をつくるのは自分たちだと思っています!

(柚野真也)

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