座間市予算案 職員定数引き上げで人件費膨張、一般会計が過去最大に

座間市役所(資料写真)

 座間市は16日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比4.3%増の463億8900万円で過去最大を更新した。プラス編成は3年連続。総合計画に掲げた新規・拡充事業に優先的に配分した。

 歳入は、柱となる市税収入が前年度比0.9%増で過去最大を見込む。個人市民税は定額減税の影響などで3.8%減、法人市民税は市内企業の業績低迷で2.5%減といずれも減収だが、地方交付税と国庫支出金が増えて歳入総額を伸ばした。

 歳出は、市議会で賛否が分かれた職員定数引き上げ条例改正案が昨年12月に可決され、人件費は5.5%増(4億6900万円)と膨らんだ。佐藤弥斗市長は「財源はさまざまな事業を精査して工面した」と説明した。

【2024年度当初予算案】

一般会計 463億8900万円(4.3%増)
特別会計 262億5500万円(1.4%増)
企業会計  77億1900万円(2.9%増)
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総  額 803億6400万円(3.2%増)
※100万円未満切り捨て
※カッコ内は2023年度当初比

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