国民・榛葉幹事長「また上から目線」 「普通、言わないよ」立民・岡田幹事長の再度の「改めるべき」に反論

国民民主党の榛葉(しんば)賀津也幹事長(56)が16日、国会内での定例会見で、立憲民主党の岡田克也幹事長(70)が13日の会見で国民民主に対し「改めるべきは、与党とも是々非々でやる考え方だ」と発言したことについて「是々非々の姿勢を改めるって…政治は常に是々非々じゃないの。是は是。非は非でしょ。それを改めるってどういうことなの。非々非々でやれって言うの?是々非々でやるに決まってるじゃない。岡田先生、何を考えているんだろう」と反論した。

榛葉氏は「また上から(目線)だね。我々は立ち位置をまったく変える必要はない。(岡田氏の発言を)直接聞いてないからね。誤報じゃないの。そんなこと普通、言わないよ」と皮肉った。

12日の党大会で「ある政党の方が、考え方を改めるなら一緒になってもいいと言われました。大きなお世話です」と、国民民主との合流に意欲を示した岡田氏をけん制した榛葉氏。この日、改めて記者団から「岡田幹事長が、以前から反感を買うような発言をされているが、どう思うか」と問われ「党大会で言った」と吐き捨てた。

榛葉氏は「是々非々うんぬん言う前に、国家の基本理念。政党に入るっていうのはその党の理念に共感、もしくは政策性、理念を共有するから入るわけでしょう。しかし、どの党とは申し上げませんが、同じ党なのに考え方がバラバラなんだから。政治家によって言うことが異なったら困るね」と語気を強めた。

「まず理念。憲法、エネルギー、安全保障…こういった基本的理念をまずうちと同じような方向だったらというなら先のことはいろいろ考えることがあると思いますけれども、根本的な理念をないがしろにして、選挙だけ一緒にやろうと言ってもそれは国民に対して極めて失礼な話」と、岡田氏に対して反発を重ねた。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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