宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、昨年3月に1号機の打ち上げに失敗した新型基幹ロケット「H3」の2号機を17日午前9時22分、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げた。
2号機は機体の性能を実証するのが目的の試験機。約17分後に2段目エンジンの燃焼を停止し、超小型衛星を分離する。飛行計画は約1時間48分で、その間異常がなければ成功の見込み。
H3は現在運用中の液体燃料ロケットH2Aの後継機。より大型の人工衛星を運べるようエンジン1基当たりの推進力を1.4倍に向上させた。コストは半分の約50億円に抑え、衛星打ち上げビジネスへの本格参入を目指す。
1号機は昨年3月7日、1段目を分離した後、2段目エンジンが着火せず指令破壊された。JAXAは点火装置のショートなど原因を三つに絞り、2号機は全てに対策を施した。