2023年の栃木県内の落とし物15万件超「現金は約4億円」 去年開業したLRTにも

 栃木県内で去年(2023年)1年間に警察に届けられた落とし物は15万件余りとなり、コロナ禍前とほぼ同じ水準になったことが、県警察本部のまとめで分かりました。

 去年8月に開業したLRT・ライトラインでは現金20万円あまりが落とし物として届けられました。

 県警の会計課によりますと、去年、警察に届けられた落とし物は15万2815件で、前の年より1万2333件、率にして約8.8%増えました。

 このうち現金は合わせて3億9518万8726円と、前の年より約78.7%1億7千万円あまり増加していて、過去5年で最高額となりました。

 また物品は28万6250点と、前の年より約4.6%増加していて、最も多かったのは運転免許証やクレジットカードなどの証明書類でした。

 届けられた物品の中には動物も含まれていて、多くをイヌやネコが占める中「カメレオン」や「クジャク」などが届けられたこともあったということです。

 また、去年8月末に開業したLRT・ライトラインの車内や停留場などで見つかった落とし物は、現金は約22万円、物品は732点でした。

 警察が落とし物を保管する3カ月の間に持ち主に返されたのは、現金で約80%、物品で約50%でした。

 警察は、ものを大事にしてほしいとしたうえで、落とし物をした人も拾った人も、速やかに警察に届け出てほしいと呼びかけています。

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