【動画】脊振・鹿路神社で百手祭 豊作祈願し弓矢射る

的をめがけて矢を放つ氏子=神埼市脊振町の鹿路神社

 神埼市脊振町の鹿路(ろくろ)神社で8日、古くから伝わる百手(ももて)祭があった。鹿路地区の氏子ら11人が、無病息災や豊作を祈願して太鼓をたたきながら社殿を一周し、手製の弓矢で的を射た。

 神前にタイや野菜、お神酒、弓矢などを供え、宮司が祝詞を読み上げた。氏子や宮司が、鳥居にくくりつけた的に向けて矢を放ち、一年の運勢を占った。射的神事に使った弓矢はたき火にくべた。

 以前は、供え物のタイをたき火で焼いて大皿に乗せ、お神酒を注いだ「骨酒」を味わう直会(なおらい)が行われていたが、新型コロナ禍や参加人数の減少で近年は開催されていない。内村夏生さん(74)は「神社への愛情もあるので、できる限り続けていきたい」と話した。(樋口絢乃)

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