江戸末期の町家にひな人形ずらり 京都・長岡京で3月まで展示会 会期中ミニコンサートも

寄贈されたさまざまなひな人形が並ぶ会場(長岡京市神足2丁目・神足ふれあい町家)

 桃の節句を前に、乙訓地域の住民が寄贈したひな人形を展示する「ふれあいひなまつり」が、京都府長岡京市神足2丁目の神足ふれあい町家で開かれている。明治時代の人形もあり、華やいだ雰囲気に包まれている。3月10日まで。

 同町家は江戸時代末期の店舗兼住宅で、国登録有形文化財「旧石田家住宅」。伝統文化に親しんでもらう機会としてひなまつりを開き、今年が17回目。

 座敷などに展示する人形は、段飾りが7組と男女一対の内裏びな6組、天井から垂らす華やかな「つるしびな」12組など。

 このうち、15体の人形とこし入れ道具などがそろった七段飾りは、昨年の収納時に目録が見つかり、1900(明治33)年の制作と判明した。

 会期中に不定期でミニコンサートを開く。ギャラリーでは3月30日まで、展示販売「クラフト宙(そら)と仲間たち」も開催され、乙訓地域の手工芸作家たちが帽子やかばん、アクセサリーなどを並べている。

 入場無料。問い合わせは同町家075(951)5175。

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