青森県内に湿った雪 倒木や交通乱れ/弘前など一時停電

倒木の影響で線路上で停車した弘南鉄道大鰐線の始発車両=16日午前9時40分ごろ、大鰐町大鰐
倒木があった鯵ケ沢町の町道=16日午前8時50分

 15日から16日にかけ、青森県内は冬型の気圧配置により津軽と三八上北を中心に湿った雪が降った。各地で倒木などの被害が発生し、交通にも影響が出た。

 青森地方気象台によると、16日午後4時までの24時間降雪量は弘前17センチ、十和田16センチ、平川で15センチなど。青森市では15日夜、倒木に伴う交通事故処理のため、午後11時20分から約3時間、国道7号戸門交差点-鶴ケ坂交差点間の上下線が通行止めになった。

 鯵ケ沢町でも倒木により、16日午前6時から約2時間半にわたって同町中村町から長平町に通じる町道が通行止めになった。JR奥羽線では倒木による停電で、青森-弘前間で普通列車上下計6本が運休。JR大湊線は竹が雪の重みで倒れ、全区間で運休や遅れが出た。弘南鉄道大鰐線は大鰐-宿川原間で始発列車が倒木に接触。同日午前6時50分ごろから全区間で上下計5本が運休、大鰐-津軽大沢間で上下計7本が区間運休した。空の便は全日空の青森空港発着2便が欠航した。

 東北電力送配電カンパニーによると、同日午前11時50分ごろ、倒木により電線が切れたため、弘前市一野渡や同市狼森で約1300戸、同市鬼沢や大鰐町居土でも計約120戸が一時停電した。

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