株式会社「モデル百貨」が運営する「MoneyGeek」が15日、おひとりさまのお金の事情や本音について独身男女1000人に調査した結果を公表した。事前調査で、未婚者のうち「結婚するつもりはない・したくない」または「結婚についてどちらかといえば消極的だ」と回答した人を対象に調査。アンケートは全国の25～59歳の独身男女1000人に対し、2023年12月22～25日に行った。
「金銭面で余裕があると感じているか」という質問について、「まったく余裕がない」（30.5％）と「あまり余裕はない」（26.4％）を合わせると、56.9％の人がお金に余裕がないと感じているという結果に。年代・男女別で見ると、もっともお金に余裕がないと感じているのは30代女性で、「まったく余裕がない」（34.6％）と「あまり余裕はない」（30.2％）で、合計64.8％だった。
生活費やローンの返済など必須の支払いを除いた、月に自由になる金額は、全体の平均で3万9812円。自由になるお金の平均金額がもっとも少なかったのは30代女性の3万2463円だった。年齢が高いほど自由になる金額が増えるとも限らず、40代男性の28.9％は「生活費以外にはほとんど残らない」と回答した。
少子化問題などの話題の中で「お金がないから結婚できない」ということが取り上げられることもある。独身者自身の中で最も多かった回答は「独身であることと金銭的な理由に関係はない」（63.5％）だった。男性の58.8％と女性の68.2％が、お金と結婚を関連づけていなかった。「お金に余裕がないので結婚できない」と考えているのは、男性26.1％、女性13.9％。男性がほぼ倍という“格差”があった。
老後の備えについては全体で35.6％が「特にしていない」という回答。30代・40代・50代いずれの年代も老後の備えをしていない男性は40％を超えており、意識の低さも浮き彫りになった。
一方で、独身者が今の生活に満足をしているのかどうかについては、男性の回答は全年代の平均で「とても満足している」が10.8％、「まあまあ満足している」が32.8％。合計で男性の43.6％が独身生活に満足しているという結果だった。女性は「とても満足している」が16.1％、「まあまあ満足している」が40.6％で、合計では、女性の56.7％が独身生活に満足しているという結果だった。
（よろず～ニュース調査班）
