オレンジ、パープル…色の意味通し人権考える 小物作り楽しみつつ「一人を尊重する大切さ」学ぶ

女性や子どもの人権尊重を表す色のリボンを使い、チャームをつくる親子連れ(京都府長岡京市・中央公民館)

 ワークショップや作品展示を通じ、人権について考える京都府長岡京市の「人権問題研究市民集会」が10日、同市の中央公民館で開かれた。女性や子ども、障害者、性的少数者をテーマにしたポスターや標語、ブースが並び、市民が楽しみながら一人一人を尊重する大切さを確かめた。

 ハワイアンリボンレイの手法を用いたものづくりのブースでは、親子連れが女性に対する暴力をなくす運動の「パープル」や児童虐待防止の「オレンジ」といった人権カラーのリボンを使い、バッグなどに付ける飾り「チャーム」を作った。市の人権マスコット「たけとん」をテーマに折り紙や塗り絵、缶バッジを作ったり、パラリンピック競技の「ボッチャ」を体験できたりするコーナーもあった。

 作品展示では、市内の学校に通う児童や生徒、学生のポスターと標語計66点が並んだ。個性や性的多様性を認め合うとともに、いじめや差別をなくそうと訴えかける作品が多数展示され、来場者が見入った。クイズラリーやビデオシアターを楽しむ市民も見られた。

 集会は市と市教育委員会、市人権啓発推進協議会が主催し、39回目。標語とポスターは13~20日、市役所新庁舎1階ロビーでも展示する。

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