【フェブラリーS/騎手データ】オメガギネスは「2.2.1.0」の鉄板級 複回収値100超“穴ジョッキー”の剛腕にも期待

フェブラリーS騎手データ(2000-23年、03年の中山開催を除く)

2月18日は東京競馬場で今年最初のGIとなるフェブラリーS(GI、ダート1600m)が開催されます。

今回は2003年の中山開催を除き、2000年以降の過去データを基に、気になる騎手データを見ていきましょう。

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■穴ならダートGIで剛腕発揮の内田博幸騎手

今年のフェブラリーSに騎乗する騎手の中で、集計期間内に騎乗経験があるのは11騎手。

GIだけあってどの騎手にもチャンスが巡ってくることはなく、特定騎手の活躍が目立ちますね。

着順と人気のバランスに優れる騎手が複数見つかりますが、肝心の連対率は0%。連対率100%の長岡禎仁騎手は2020年に最低人気のケイティブレイブを2着に激走させましたが、騎乗数がこの1鞍だけではサンプル不足です。

今回は10鞍以上の騎乗数があり、かつ連対率も優れる3騎手を見ていきましょう。

まず取り上げるのがダートGIで剛腕ぶりを発揮してきた内田博幸騎手です。

同騎手は2009年のサクセスブロッケン(6番人気1着)、10年のサクセスブロッケン(2番人気3着)、15年のインカンテーション(5番人気2着)、18年のノンコノユメ(4番人気1着)で4度の馬券絡みがありますね。

注目ファクターは「騎乗馬の年齢」で「4歳から6歳」の馬に騎乗時は人気不問で【2.1.1.6】の連対率30%、複勝率40%、複勝回収率119%です。

昨年のフェブラリーSでは6歳馬のアドマイヤルプスに跨り、14番人気ながら5着に激走。この条件に該当する以上、マークは必須ですね。

さて、今年のフェブラリーSで同騎手が跨るのが前日16時時点12番人気の4歳馬シャンパンカラー(牡4、美浦・田中剛厩舎)。

馬体調整による8カ月半ぶりのレースに加えて今回が初ダートと買いづらい状況ではありますが、データ上は買いです。押さえてみてください。

■GI優勝請負人のC.ルメール騎手は堅軸扱いが正解

続いてGIの顔であるC.ルメール騎手のデータを見ていきましょう。

同騎手は2020年のモズアスコット(1番人気)、21年のカフェファラオ(1番人気)を勝利に導き、集計期間内5度の馬券絡みがあります。

注目ファクターは「人気」で「当日2番人気以内」なら【2.2.1.0】の勝率40%、連対率80%、複勝率100%。

フェブラリーSで人気のC.ルメール騎手は絶対に買いと覚えておきましょう。

一方で、3番人気以下では【0.0.0.7】ですから、伏兵馬をここで持ってくる存在ではないようです。

そして今年のフェブラリーSで同騎手が騎乗予定なのが前日16時時点1番人気のオメガギネス(牡4、美浦・大和田成)です。

除外対象から繰り上がりでの出走で、今回押し出された形の1番人気に見えてしまいますが、この騎手が跨る以上嫌う必要は一切ありません。

当日も1番人気なら『堅軸』として考えてみてください。

■最多勝利を誇る武豊騎手は?

さらに集計期間内最多の4勝を誇る武豊騎手のデータを見ていきましょう。

2006年のカネヒキリ(1番人気)、08年のヴァーミリアン(1番人気)、15年のコパノリッキー(1番人気)、19年のインティ(1番人気)で勝利を飾っていますね。

注目ファクターはC.ルメール騎手と同様に「人気」で「当日1番人気」なら【4.0.0.1】の勝率80%・連対率80%です。

さて、同騎手が今年のフェブラリーSで跨るのが前日16時時点13番人気のセキフウ(牡5、栗東・武幸四郎厩舎)。

流石に1番人気に推されることはなさそうですが、武豊騎手は5歳馬に跨った際は【2.0.1.0】の勝率66.7%、複勝率100%というデータも見つかります。可能性はゼロではなさそうで押さえてみてください。

■2番人気の松山弘平騎手とウィルソンテソーロは?

最後に前日16時時点2番人気のウィルソンテソーロ(牡5、美浦・小手川準厩舎)に騎乗予定の松山弘平騎手のデータを確認していきます。

同騎手は人気馬に跨る機会が少ない中、2020年は3番人気のサンライズノヴァを3着に導けていますね。ただし、好走はこの1度切りで、他4頭はフタ桁人気ですから、フェブラリーSの過去データだけでは巧拙を判断できません。

そこで集計対象を2000年以降の東京ダート重賞に広げるとその結果は【0.1.1.7】です。かつ3-5番人気なら【0.1.1.1】で平均人気4に対し平均着順4ですからほぼ人気通りの着順が見込めそうですね。

頭まであるかは分かりませんが、2着、3着候補としては十分な働きが期待できそうです。

以上、フェブラリーSの気になる騎手データでした。データ注目騎手はC.ルメール騎手です。データ上はGIで人気のC.ルメール騎手は信頼すべきでしょう。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。

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