あいまい説明に「詐欺かも」 コンビニ店員が60代男性救う マッチングアプリの女性にカード購入求められ

平山署長(右端)から感謝状を贈られた増田さん(右から2人目)=京都府京田辺市・京都府警田辺署

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、京都府警田辺署はファミリーマート京田辺公園店(京都府京田辺市)と店員の増田舞優香さん(26)に感謝状を贈った。

 同署によると、昨年12月15日に60代男性が来店し、電子マネーカード2万円分を購入しようとした。高額なことから増田さんが目的を聞くと「買い物に使う」と答えたが、あいまいな点があり、詐欺被害を疑った。警察を呼ぶとともに、電子マネーカードが詐欺に悪用されるケースが多いことを伝えるなどして説得を続けた。

 男性はマッチングアプリで知り合った女性にカードの購入を要求されていた。出会いを装って金品をだましとる手口とみられる、という。

 増田さんは家族もコンビニのマネジャーや店員を務めており、義理の姉と母は同様の感謝状を計5回贈られているという。平山有一署長から感謝状を受け取り、「私は初めての表彰ですが、防げて良かった。これからも常に声掛けをしていきたい」と話した。

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