【フェブラリーS/穴ライズ】「この舞台なら、距離不安を払拭で激走の予感」 想定“10人気”前後の爆穴

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■イグナイター

兵庫競馬・新子雅司所属で、去年、一昨年と2年連続でNARの年度代表馬に輝いているイグナイター。前走のJBCスプリントでは、2番手追走から直線半ばで単独先頭に躍り出ると、大外から追い込んできたリメイクの強襲を凌ぎ切り、GI級レース初勝利を果たした。相手は中央の快速馬揃いだったが、これらを見事に下している。

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2023年は充実した一年だった。高知の重賞・黒潮スプリンターズCで初陣を飾ると、交流GIIIの黒船賞では3着に好走。JpnIのかしわ記念を挟み、5月のさきたま杯で交流重賞3勝目をマーク。夏休みを経て、地元の園田チャレンジCで凱旋勝利すると、マイルチャンピオンシップ南部杯ではレモンポップに次ぐ2着に健闘した。本格化を迎えた印象で、いままさに絶好調だろう。

今回の取捨選択の焦点は、何といっても1600mという距離か。兵庫所属となってからマイル戦は3走しているが、大きく崩れたのは昨年のかしわ記念のみで、その時は時計を要した馬場だった。一方、高速決着となった昨年の南部杯では2着、そして一昨年も勝ち馬とは0秒2差と、まったく問題にしない走りを見せている。東京ダ1600mが舞台なら、距離不安を払拭できるはず。1999年のメイセイオペラ以来、地方馬史上2頭目のJRA・GI勝利まであっていい。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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