保健師や獣医師、試験受けやすく 2024年度から群馬県、人材確保で

 感染症対策や家畜防疫、土木などに携わる人材を確保するため、群馬県は16日、新年度から関連分野の専門職員の採用試験について、日程や年齢制限、試験内容を受験しやすく変更すると発表した。

 県によると、変更するのは①保健師の1次試験を9月から6月に前倒し②獣医師の年齢上限を45歳から59歳に引き上げ、試験を年2回に③森林、農業、総合土木の社会人経験者試験に、民間企業などで活用されている適性検査「SPI3」を導入―の3点。

 保健師の前倒しは市町村の採用試験と時期の重複を避ける狙い。獣医師は予定人数を採用できていないため条件を緩和した。試験はこれまで予定人数が採用できない場合のみ複数回実施していたが、当初から2回とする。

 「SPI3」は全国のテストセンターで受験できて来県が不要なことに加え、公務員試験対策をしていない人でも受けやすいといった利点があるという。

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