防衛相、うるま市の陸自訓練場計画の一部見直しを示唆 玉城デニー知事と会談へ

記者団の取材に応じる木原稔防衛相=17日午後5時35分ごろ、沖縄県庁

 沖縄県を訪問している木原稔防衛相は17日午後、うるま市石川のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を建設する計画に関し「土地取得後の利用の在り方をさらに検討したい」と述べ、計画の一部見直しを示唆した。県庁で記者団に語った。この後会談する玉城デニー知事にも報告するとみられる。

 同日、那覇市内であった木原氏と米軍基地所在11市町村長との会談で、うるま市の中村正人市長は、「地元の声を真摯(しんし)に受け止め、よく検討していただきたい」と求めた。また、その後に面談した自民党県連(仲田弘毅会長)は、取得後の土地に関し「住民生活の役に立ち、市民との交流の場としての利用も視野に入れ見直してほしい」と要望した。

 木原氏は記者団に「こうした要望を重く受け止めた」と述べた。
 同計画は、予定地の周辺に住宅地や県立石川青少年の家があることから、地元の石川地区自治会長連絡協議会が反対しているほか、石川を地盤とする全7市議が反対の姿勢を示すなど、反対の動きが広がっている。

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