G7議長、死亡状況の解明要求 外相会合でナワリヌイ氏に黙とう

モスクワでの集会に参加したナワリヌイ氏=2020年2月(ロイター=共同)

 【ミュンヘン、ローマ共同】ドイツ南部ミュンヘンで17日、先進7カ国(G7)外相会合が開かれた。ロシアの侵攻を受けるウクライナへの軍事や経済面での支援継続で一致。パレスチナ自治区ガザでの戦闘停止も求めた。

 議長国イタリアのタヤーニ外相は、ロシアの反政府活動家ナワリヌイ氏が死亡した状況について「完全に解明するよう求める」との議長声明を発表した。会合にはウクライナのクレバ外相も参加。冒頭では、ナワリヌイ氏に1分間の黙とうをささげた。

 米国では野党共和党の抵抗で、ウクライナ支援予算の承認が滞っている。ウクライナ軍の苦戦が伝わる中、G7として支援継続に向けた強いメッセージを打ち出した。

 タヤーニ氏は会合後の記者会見で、ロシアが宇宙空間で核兵器を使用する可能性があるとの情報について、G7外相としてロシアに対し「一線を越えないよう」求めると述べた。

 ミュンヘンでは16日に「ミュンヘン安全保障会議」が始まった。

 上川陽子外相はミュンヘン入りしておらず、外相会合には外務省幹部が出席した。

© 一般社団法人共同通信社