洋画家湯口氏しのぶ 朝日で回顧展、教え子も作品

作品解説に聴き入る来場者=朝日町ふるさと美術館

 朝日町ふるさと美術館の郷土作家企画展「追悼 湯口敏明展~教え子たちに囲まれて~安達博文・石田歩・鹿熊要・橋本文良」(富山新聞社後援)は17日、同館で始まった。

 洋画家としての自身の創作と県立高の美術教諭を長年続け、2021年に81歳で亡くなった湯口氏の回顧展で、指導を受けた4人も作品を寄せた。

 湯口氏はライフワークとして「生シリーズ」に取り組み、円や球体をモチーフにした大作「生No141」をはじめ、家族の協力で未発表作も展示した。同じく美術教諭で、先月に83歳で亡くなった妻昌子さんの作品も飾り、夫妻の37点と、それぞれに活躍している安達、石田、鹿熊、橋本の4氏の近作など35点を並べ、湯口氏をしのんだ。

 開会式では笹原靖直町長があいさつし、湯口氏の家族が回顧展の開催に感謝を述べた。安達さん、橋本さんが湯口夫妻との思い出を振り返り、作品解説も行った。4月14日まで。

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